【重要】「なんでもいいから声を出せ!」では声は出るようにならない

こんにちは。楠本晃義です。

僕は子どもたちとだけでなく、
保護者の方とも、たくさんコミュニケーションをとるのが
大好きなGKコーチです。

今回も、
その保護者の方からいただいた悩みやお子さまの課題について
僕の考えをお伝えしていきたいと思います!

今回の話は、
ゴールキーパーに限ったことではなく、
普段のコミュニケーションから意識できる内容です。

むしろ、保護者の方も口酸っぱく
子どもに伝えていることだと思います。

これさえ理解できれば、
最低限の声はでるようになります。

よくグラウンドで、
「何でもいいから声を出せ!」という声が聞こえてくることがあります。

僕は、その言葉を聞いて無責任だなといつも思います。

おそらく、それをいっている人は
自分も何て声を出していいのかわからないんだと思います。

でもそれは、その人のせいでも、子どものせいでもなく、
僕たちゴールキーパーの経験者が分かりやすく伝えていないのが
原因にあると思いました。

だから、スクールやチーム以外で
指示・コミュニケーショについて語るのは
初めてです。

ゴールキーパーの指示・コミュニケーションは
とても奥が深く、簡単なことではありません。

特にゴールキーパーを始めたばかりの
子どもたちとっては、とても難しいものになります。

ですから、少しでも子どもたちや指導者の方に
指示・コミュニケーションについて
理解してもらえればと思いますので、

このテーマについては
数回に分けてお伝えできればと思います。

1)想いがなければ伝わらない

結論を言うと、
言葉というのは
どんなノウハウやスキルがあっても

「絶対に勝ちたい」とか
「何とかしたい」とか

その人の想いがなければ、
絶対に相手には伝わりません。

言霊=言葉には力が宿っている
というように、

言葉に想いをのせる必要があります。

こどもはまだ経験がないかもしれませんが、
好きな人ができて、
その人とお付き合いをしたいと想ったら、
その想いを好きな人に全力で伝えると思うんです。

だから、相手だって振り向いてくれる。

それが、付き合えたらいいな。
なんか良さそうだから告白してみようかな。

みたいな感じだと、
相手は絶対に振り向いてくれないと思うんです。

これは、
ゴールキーパーの指示・コミュニケーションに置き換えても
同じことが言えます。

コーチた親に言われたから声を出した。
怒られるから声を出した。

これでは、絶対に伝わらない。

自分の中から湧き出る想いがあるからこそ。
その声は、言霊となって相手に届くんです。

2)その想いは誰に届けたいの?

さきほど、想いがなければ伝わらないと話をしました。

そして、それと同じぐらい大切なこととして
その想いは誰に届けたいのかと言うことです。

その場に、相手の人が一人しかいなければ、
特に意識しなくても、
私にいってるのかなと察してくれると思うんですが、

これがサッカーのように、
複数人いる状況だと、
この誰に届けたいのかということが大切になります。

例えば、
サイドから攻められてきたときに、
ゴール前の味方選手に対して

「マークつけ!」や「10番をみろ!!」
と声を出したとします。

でも、おそらくその声は実際に動いて欲しい
味方選手には聞こえていないと思います。

フィールドプレーヤーの選手も集中していますし、
プレーしながらいろいろ考えているので、
ゴールキーパーの声が耳に入ってこないことなんてよくあることです。

では、どうすればいいのか。

それは、
指示する前に伝えたい仲間の名前を呼べばいいんです。

簡単なことですよね。

でも、意外とこれができていない子どもたちが多い。
だから、結局声をだしたとしても仲間は動いてくれない。

そして、味方が効果的に動いていないから、
コーチからゴールキーパーに対して、
「声を出せ」「味方に指示をしろ」と言われる。

そうすると、ゴールキーパーの選手は、
『なんでだよ。指示してるのに動かないにはあいつじゃないか。』
って思っちゃったりします。

これは、まさに負のスパイラルですね。

その解決方法は、さっきも伝えたように
指示する前に伝えたい仲間の名前を呼ぶことです。

「○○(名前)!10番マーク!!)

今日から、実践してみてください。

さて、ここまでは、
指示・コミュニケーションの大枠をお伝えしました。

  • 想いがなければ伝わらない
  • 想いは名前を呼んでから伝える

この2つがなければ、これからお伝えすることをやったとしても
効果はかなり低くなります。

まずはこの二つをしっかり押さえた上で次のこと加えていきましょう。




3)コミュニケーションに必要な3つのこと

コミュニケーションに必要なことは3つあります。

これはゴールキーパーに限ったことではではなく、
日常生活においてもとても重要なことになってきます。

言い換えれば、日常生活で意識し、トレーニングすることができる
内容となっています。

だから、この3つは日常生活を例えに上げて説明していきたいと思います。

3−1)元気よくあいさつをする

コミュニケーションで大切なこと。
一つ目は、「声の大きさ(ボリューム)」です。

このように、声の大きさというと

「ああ、声を大きく出せばいいんでしょ」と
言っててくる人がいます。

確かに、
小ないよりは大きい方がいいことが多いとは思いますが、

大切なことは、
その状況にあった声の大きさかということになります。

例えば、30m離れた相手にあいさつをするときの声の大きさと
2mの距離にいる相手にあいさつするときの声の大きさが同じだったら、
おかしいですよね。

「うわぁ!びっくりした!!」
「えっ、なに??」

みたいになりますよね。

また、声の大きさは伝える側の感情を伝えることもできます。

大きな声は、
元気、怒る、緊急、興奮など。

小さな声は、
冷静、悟り、説明、消沈など。

こんな経験があると思います。

勝っていて、もう少しで試合が終わるといった状況。これに勝てば…!
みたいな状況で、あなたはどんな声を出しますか。

大きな声で、仲間に声をかけたり鼓舞したりしますよね。
まさに興奮、緊急の状態を表しています。

要するに、声の大きさにはいろいろな意味があり、
その大小で相手にも伝わるものが変わってくるということです。

とはいえ、普段、大きな声を出せない子どもに
「大きな声を出せ!!」といっても出るようにならない。

出せない原因には、
次の話がかなり関係していると思いますが、

まずは声を出すのも訓練です。

毎日、人にあったら大きな声で元気よくあいさつしよう!!

3−2)朝起きたら何て言いますか?

「何でもいいから声をだせ!」

冒頭にもお話しした無責任な言葉です。

ゴールキーパーに限ったことではないですが、
指示・コミュニケーションは、何でもいいわけではありません。

むしろ、ただ声を出すだけでは、
労力の無駄。それどころか、自分の準備の妨げにすらなります。

では、どんな声を出せばいいのか。

具体的な話をすると、これだけで、相当な記事数になるので、
今回はあいさつに例えて説明していきます。

あなたは、朝起きて人にあったら、
何て言いますか?

それは、もちろん
「おはようございます」
ですよね。

では、お昼にあったら。

では夜にあったら。

答えは、
お昼は、今、日がでているから、
今日は(こんにちは)。

夜は、今、晩だから、
今晩は(こんばんは)です。

このように、あいさつにも意味があります。

「何でもいいから声をだせ!」と言われた子どもが
お昼に、「今晩は!」といったとして、

周りから、あいさつのできるいい子どもだ。
とは言われないと思います。

それどころか、それは間違えていると指摘を受けると思います。

このように、
ゴールキーパーにおける
指示・コミュニケーションには、

何を伝えるかという
質(クオリティ)が大切になってきます。

「集中しろ!」「切り替えろ!」

こう言った声も大切ですが、
それよりも大切なことはもっとあります。

ここでは、
これだけお伝えしておきます。

何を伝えるかの基本は、
自分がゴールを守るために何をしてほしいかを
言葉に出して伝えることなんです。

だから、もしこれを見ているコーチの方がいたのであれば、
子どもたちに言うことは、
「〇〇は、今どうしたかった?」

と聞いて欲しいですね。

そうすれば、子どもは考えることができるようになるのです。

3−3)目と目があったときがチャンス

3つ目は、
いつ声をかけるのかという、
タイミングになります。

これもあいさつに例えて
説明していきたいと思います。

それでは、
あなたが学校にいって、
先生と会った場面を想像してください。

あなたはその状況になったら、
どのタイミングであいさつしますか?

よっぽど、先生との関係が悪くなければ、
ほとんどの人は、目と目があったときにあいさつをすると思います。

仮に、先生に会ったのに関わらず、
何も言わないで通り過ぎて、
しばらくしてから振り返って

「おはようございます」

このタイミングはどうですか?

おかしいですよね。

そうなんです。
コミュニケーションにはタイミングが
とても重要になってくるんです。

では、
ゴールキーパーに置き換えて考えていきましょう。

例えば、
相手選手がフリーになっていて、
そこにパスを出されるとピンチになりそうな場面です。

あなたは、
どのタイミングで味方DFに声をかけますか?

①フリーな選手がいることに気づいたとき
②パスを出される直前
③パスを出されたとき
④パスが相手に渡ったとき

答えは、
①番です。

①番でも、
もっと細かくいうと他にもあるんですが、
まずは大枠でお伝えします。

では、なぜ①番なのか。

それは、
ゴールキーパーが指示を出したあとに、
味方DFがその指示を聞いて行動に起こすまでに
タイムラグがあります。

②番のパスを出される直前だと、
味方DFが指示を聞いてからでは
ポジションを取るのが間に合わないですよね。

だから、ゴールキーパーは
ボールを保持している相手選手の状況を見て
次にパスが来そうなところを予測して指示しなくてはいけません。

そうすことで、
パスをカット(インターゼプト)したり、
未然にパスを出させることを防ぐことができたりします。

同じ指示をするにしても
タイミングが違うとその効果は大きく変わってくるんです。

4)まとめ

いかがでしたか。

今回は、

  • 本気で想いを伝える
  • 言葉を伝えたい相手の仲間を呼ぶ
  • 声の大きさ
  • 言葉の質(何を伝えるのか)
  • 声を掛けるタイミング

の5つのポイントを説明しました。

これらは、
普段から意識してできる内容だったと思います。

指示やコミュニケーションをとるのは、
ゴールキーパーをやっているときだけではありませんよね。

むしろ、それ以外の時間の方が
圧倒的に長い。

だったら、その時間をどのように使うかで
簡単にあなたのコミュニケーション能力は上がっていきます。

でも、中には
「僕は人見知りだから…。」「僕は恥ずかしがり屋だから…。」
と言う人もいいます。

そんな人だからこそ、
今回お伝えした5つのことを取り入れた
自己紹介をしてみてください。

待つのではなく、自分から声をかけてみる。
その勇気さえあれば、この5つを実践するだけです。

そうすれば、今よりも友だちが増えるし、
会話も楽しくなる。

そして、ゴールキーパーの指示・コミュニケーションも
劇的に変化していきます。

日常のコミュニケーションから変えていきましょう!!

<コーチ・オススメ>

プーマ キング RC (41637) サッカー/フットサル キーパーグローブ : ブラック PUMA 0604point

守護神 育成トレーニング―ゴールキーパー専属コーチが伝える!チームを守る全てがここにある! (サッカーポジション別シリーズ)

この本は、僕も載ってるよ!!




PAGE TOP